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eグラム染色研修会

eグラム染色研修会

 弊社主催のeグラム染色研修会は、2011年の第1回塗抹標本研修会以降9回(第1回から第4回までは「塗抹研修会」としましたが、以降、現在の「eグラム染色研修会」に改名)開催して参りました。その間、約200名の医師および臨床検査技師にご参加をいただき、私、相原雅典が臨床検査技師として40余年をかけてイノベーションして参りました「グラム染色による感染症診断技術」を習得していただきました。
 相原式「グラム染色による感染症診断技術」の特徴は、感染病巣を観察し、病巣を構成しているあらゆる要素や現象を取り出し、それらの要素の存在意義を判断して、感染症診断に役立つ情報に変換して、短時間内(検体受理後30分以内を目標)に医師に報告することを目的とした検査法です。
 それでは現実に、他の方々の方法とどこが違うのか、下表に簡潔に纏めてみましょう。

方式相原方式他の方式
染色法改良ハッカー変法バーミー変法
染まりあがりデリケートな赤きつい紅色
主たる観察目標病巣を形成する全要素・現象主に細菌や真菌
報告内容1検体品質の適否Geckler分類程度
報告内容2炎症特徴なし
報告内容3感染所見の有無なし
報告内容4病巣内の菌種と推定菌名、菌量菌種と菌量
報告内容5結果の解析や推奨する追加検査なし
報告時間検体受理後30分以内多くは翌日

簡単に纏めると以上のような違いとなります。

相原方式の特徴や利点をQ&A方式でご説明します。

Q1:相原方式は何か難しそう?
A1:相原方式は他の方々の方法と違い、簡単ではないことは事実です。なぜかと申しますと、グラム染色と言う技術を考案されたグラム博士の目的は「感染症診断ツール」として開発された技術であり、今日殆どの方々が行っておられるような「菌を観る」だけの検査法ではなかったのです。従って相原方式では、グラム博士の目的に適った「感染症診断ツール」とするには、単に「菌を観る」だけではなく「病巣を構成するあらゆる情報を取り出して解析を加え情報化する」と言う手法に改善する必要があり、そのために非感染病巣と感染病巣の識別や、炎症の特徴把握などの知識や技術が必須であり、その意味で単純な検査ではないことは事実でしょう。

Q2:何故、感染症診断を「菌を観る」だけではできないのでしょうか?
A2:例えば、感染症を起こす細菌が「見るからに悪人顔」をしていれば菌を観察するだけで「病原菌」が解るかもしれません。例えばジフテリア菌や破傷風菌のような誰が見ても「病原菌」と解る形態特徴を持った細菌感染ばかりであれば検査はそれほど難しくないでしょう。しかし今日、日本のような先進国で主流となった感染症の殆どはいわゆる「弱毒菌感染症」や「日和見感染症」であり、ジフテリアのような強毒菌感染症は殆ど姿を消してしまいました。この現象を人間社会に例えるとすれば、今日頻発している「犯罪」と酷似していると思います。例えば、逮捕された殺人犯の近隣の方々は「日ごろ挨拶もするし、温和な人ですよ」と異口同音に語り、「普通のヒト」と言う印象をもたれることが多いと思います。今日の感染症も同じで、通常われわれの体内に棲みついて共生関係にあったり、野菜などの植物の腐敗に関与しているような平素無害な菌が、宿主の抵抗力の低下などが起きると、突然牙をむいて人間に襲い掛かってくるのです。従って、それらの細菌は、菌の顔である形態特徴だけでは、病原菌か否かを判断することが大変難しいのです。

Q3:ではどうすれば今日主流になった感染症の病原菌診断ができるのですか?
A3:実は、今日の病原菌診断のゴールドスタンダードは、「培養・同定検査」と考えられているのですが、ここにそもそもの間違いがあります。簡単に言えば、A2でも説明したとおり、幾ら精密な技術で菌名を決めても、その菌名だけでは病原菌と判断できないことを、専門家と言われている多くの方々が理解されていないのです。例えば「肺炎球菌」と言う見るからに「病原菌」を連想する名前の細菌があります。「肺炎球菌」は確かに肺炎を起こす病原菌に違いありませんが、この菌は通常、われわれ健康人のノドに常在することの多い菌であり、痰の中に居ればすべて病原菌かと言うと、下気道感染を起こしていない、一見健康そうな方の痰の中にもこの菌が居ることがありますので、培養検査で痰の中から「肺炎球菌」が検出されたとしても、同定菌名だけから額面通り病原菌と判断することはできないのです。では病原菌と判断するには何が必要か?と申しますと、一つは担当医が肺炎を起こしていると言う情報を検査室に伝えることが大切なのですが、多くの病院検査室やコマーシャルラボには、医師から詳細な患者情報を教えてもらえず、ただ「痰の検査」が行われるだけなのです。でも、医師から患者情報をもらえなくても、病原菌か否かを判断する方法があります。それは感染症に関する知識と技術を持った専門家が「病巣を顕微鏡で観察」すれば良いのです。

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